古典バレエというのは、
「くるみ割り人形」
「白鳥の湖」
「眠りの森の美女」のように、
バレエと言えば?の質問に対する答えになるような代表的な作品のことを言います。
これに対して、私たちが今回第2部で上演するような、
オリジナルのバレエ作品は「小品」(しょうひん)と呼ばれ、
そのスタジオや、先生のカラーが強く出ます。
古典と小品、どちらが良いとかそういうことではないですが、
私は、私のもとでクラシックバレエを学んでいる生徒たちには、
ぜひとも古典に触れさせたいという想いが、強くあります。
バレエで古典の幕ものを踊るというのは、前後とのつながりを持つということです。
小品は単独で成立しますが、
古典と小品は、そこが違います。
指導していても、まったく違います。
古典は、壁がとてつもなく高い。
今回は、それをヒシヒシと感じています。
小品は、自分自身の世界観を拡げ、表現し、形にしていく。
古典バレエは、歴史があり、伝統があり、型がある。
伝統は忠実に守らなくてはいけない部分がありますが、
そこにはオリジナリティもなくてはいけない。
そんなところがやり甲斐でもあり、課題でもあり、挑戦でもあるのです。
古典の場合、
今回うちは「くるみ」の2幕より、お菓子の国のシーンを上演するのですが、
オープニングからはじまり、
コーダで締めくくるまで、
これではじめてひとつの作品となるわけです。
だから生徒たちには、
自分の番が終わったらそれで終わりではなく、
やはり全体を捉え、全体を感じてほしいです。
次々と見せ場が変わっていくのは、
リレーで言ったら
前の人からバトンをもらい、次の人にバトンを渡す
そんな風に考えてもらったらわかりやすいかもしれません。
バトンは、
自分さえ落とさなければいいのではなく
全員に廻ることに価値を見出してほしいと思っています。
みんなで踊るって、そういうことだよね。
そしてそこにこそ、喜びや達成感を感じてほしい。
そういう心で、踊れる人であってほしい。
そういうことを見失わずに、
ひとりひとりの生徒たち、そしてスタジオ全体として、育んでいきたいです。

いつか、古典を全幕で上演するのが、先生の夢です。


