日本のバレエは
諸外国に比べ、きわめて独特のものがあります
日本には
国立や公立のバレエ学校が存在しなくて
私立や民間でさえも
総合的なカリキュラムを持った舞踊学校が存在しないのです
世界に点在する権威ある「バレエ学校」では
年間指導計画は厳しく管理されていて
○年目にこのパ(ステップ)をやるとか
○年目にはこの作品をやるとか
すべてが決められています
バレエ教師は
指導計画どおりに進行しているか
教え方がどうか
生徒たちが順調に踊り手として育っているか
評価され、監査され、管理されています
生徒たちも
学年が繰り上がる時には試験を受けなければならなくて
落ちてしまえば
さよなら
生き残りの世界です
そのジャッジは本当に厳しいものです
日本には
こうしたシステムは確立されていないので
年間指導計画
いわゆるカリキュラムは
個々のバレエスタジオが独自に担います
だから当然
こっちのスタジオはこうだけど
こっちではこう
とか、そういうことが起きます
たとえば回転技ひとつとっても
①パッセでバランスキープ→それができたら
②1回転→それができたら
③2回転
といった具合に
これができるようになったら次はこうって
段階を踏んでステップアップしていく
かと思えば
①パッセでバランスキープ
②数打てば回れるようになるから、ひたすら回転技の数をこなす
なんてこともあり得るのです
指導法で言ったら
私は前者のタイプです
が、しかし
後者のタイプの先生のお教室の生徒さんが
コンクールでバンバン賞をとっていたりすると
正直、複雑な気持ちになったりもします
今回、講習会の中で
こうした年間指導計画について
ディスカッションする機会があり
とても有意義でした
たとえば
この時期にこんなことができるようになるためには
どの時期にどんなことをしておくべきか
ということは
とても重要なことです
そして
技術だけを伝えていくのではなくて
心を伝えていく
心が伴う指導をしていく
技術を高めるステップアップは大事です
でも
それだけになってしまってはダメです
今回、この講習会でご一緒させていただいた先生方とは
こうしたことが共通項としてありました
そんな気持ちが
ここに集まって
繋いでくれたのかな
私はそんな先生方と一緒に学べたことが一番嬉しかったです
ありがとうございました。


