曲を流して
目を閉じて
そうすると
あっという間に
世界は拡がっていきます
そこにいるみんなは
衣裳をつけて
今までで一番いい動きをしていて
私はそこに
自分の中にあるすべてを傾けてみるのです
こうやって、
何度も何度も
にわとりが卵を温めるように
私はこの香盤表を
温めてきました。
今日は朝一から打ち合わせ
技術スタッフさん達との詳細の打ち合わせです。
「この曲の、○分○秒の時に・・・」
っていうふうに
秒単位の話を進めていきます。
「香盤表」といって
簡単に言うと舞台の進行表のことですが
私たち、舞踊の世界では香盤表と言います。
ここには
音響・照明・アナウンス・舞台のイリハケ・板付き・レべランス・・・
舞台裏のすべての「キュー出し」が記されています。
キュー出しっていうのは、
すべてにおける(どんなに細かいことでも)タイミングの指示のことです。
今日はこの「香盤表」の提出日でした。
まだ何も存在していない段階で
私は「振付」という手段で
発想や構想を形にしていきます。
出演者は「振り写し」によって
振付を一旦自分の中に受け止めて
荒削りだった輪郭を
はっきりとしたものにしていきます。
そこに色をつけてくれるのは
衣裳に携わるスタッフさん
そして照明さん
最後の総仕上げとして
艶を出してくれるのは
出演者ひとりひとりの個性です!
そして客席のみなさんが
この空間に心を寄せてくださって
足を運んでくださって
何かを感じて
拍手をくださったら
もう本当にこの上ないね。


