舞台袖から見る生徒たちの横顔は、
私の誇りです。

さぁ、行きなさい。
物語の世界へ。

さぁ、舞いなさい。
自信を持って。

本番を迎えるときには、
みんな
ちゃんと
自分の足で階段を一段上がっています。
だから、私が背中を押さなくても、
自分で
袖から舞台へ飛び込んで行く。
そんな生徒たちの姿はとてもたくましく
とても眩しくて
私はきっと
この瞬間を愛しているから
バレエの先生を続けているんだと思う。
本番は、始まってしまえば本当にあっという間。
シャボン玉がパチンと弾けるように
幻のように
特別な一瞬一瞬が流れます。
そのためにかけてきた時間が濃ければ濃いほど
その一瞬はきらめき、
人の記憶に残っていくのです。
「その一瞬を記憶に残す」
舞台の醍醐味は、これに尽きると思います。
ドカンと叱られ
ションボリ帰っていく生徒たちの後ろ姿を何度も見てきました。
強く言い過ぎたかな・・
もっと違う伝え方もあったかな・・
私も指導から一歩外れれば、そんなふうに思うこともあります。
私は全体をけん引するにあたって、
最初から完成図を「はっきり明確に」持つようにしています。
できたらこうしよう、
こんなふうになったらいいな、
ではとてもじゃないけど弱すぎて、
こうなる!こうする!
をできるだけ具体的に、積極的に、鮮明に、
完成図を画的に捉え、
そこに焦点を合わせたらもう、そこに向かうのみ。
これが私のやり方です。
でも最初からこの完成図を解っているのは私だけで(笑)。
私はそれを言葉ではなく
方向性として誘導していきます。
生徒たちはそれをだんだんと肌で理解していくのですが、
最初はどこへ向かうかが漠然としすぎていて、
さぞかし大変なはずです(笑)。
でもその、さぞかし大変な過程を通ってきた人だけが
見える景色が
舞台にはあるのです。
私はそういう舞台に生徒たちを連れて行きたい。
そういう舞台に連れて行く。
いつも、そう決めています。
お母さまたち、
今回も最強のお力添えをありがとうございました。
初舞台のお母さまたちは、
あの、「マキ・トルネード」に巻き込まれていく瞬間は
さぞかしビックリしたことと思いますが(笑)、
しっかりとついて来てくれてありがとうございました。
フィナーレでの手拍子。
あれはきっと、お母さまたちからの気持ちなのだと受け取りました。
涙をこらえるのに必死でした。
ありがとう。

そして私の可愛い生徒たち。
先生はあなたたちの真剣な眼差しに励まされ、
笑顔に癒され、
健気に打ち込む姿に心打たれて、ここまで来れました。


弱音を吐かず、ついて来てくれてありがとう。






あなたたちにしかできない舞台。
あなたたちだからできた舞台。
あなたたちが創り上げた舞台。
あなたたちの、舞台。
最高の舞台でした。
そんな舞台を観せてもらえて、先生は本当に幸せです。




客席から温かく見守ってくださったみなさま。
縁の下の力持ちであり続けてくれたスタッフのみなさま。
日々、ご理解・ご協力いただいているご家族のみなさま。
大きな舞台をやり遂げた出演者のみんな。
素敵な時間をありがとう。
マキ・エコール・ド・バレエ 第3回発表会
たくさんの方たちに見守られながら、無事に幕を下ろすことができました。

心より、御礼申し上げます。
ありがとうございました。

マキ・エコール・ド・バレエ
主宰 杉本麻紀


