「イリ」 「ハケ」
といって、
「イリ=舞台への入り方」
「ハケ=舞台からの出方」
があります。
客席側から見て、
右を上手(かみて)
左は下手(しもて)と言います。


コーダのように、イリハケが激しいと
下手(しもて)にハケたのに
次は上手(かみて)から出てくる、ということがあります。

となると、舞台を渡らなくてはなりませんが
まさか舞台を横切るわけにはいきませんね。
なので、そういうときの通り道を伝えるのも、場当たり稽古の一環です。
いつも言葉では言われていても
小さい子たちは特に
その実際の「通り道」を、その目に見せないと実感してもらえません。

そして案の定、
先日の場当たり稽古でも
舞台を横切ろうとしている幼児の生徒がいましたが
ああいうときは
一度間違えた方が覚えます(笑)。
だから、あれはあれでいいのです。

一度は下手(しもて)にハケたグループが
次は二手に分かれて
下手(しもて)から出るチーム、上手(かみて)から出るチームに分かれる、
ということも、もちろんあります。
先日の場当たり稽古、
あけぼのグループは、この二手に分かれるところがうまくいきませんでした。

下手(しもて)にいなければならない人が
上手(かみて)でスタンバイしてしまったのです。
この日はお稽古だったので、この失敗は学びとなりましたが、
これが本番だったら、してはならないミスです。
間違えた本人は、当然悪いです。
わかっていないことが浮き彫りとなりました。
でもそれだけじゃなく、
「そっちに行っちゃだめだよ、こっちだよ。」
それが言えなかった、引き留められなかった下手(しもて)チームも悪いです。
「こっちに来ちゃだめだよ、あっちでしょ。」
それが言えず、一緒に連れていってしまった上手(かみて)チームも悪いです。
結局のところ、
グループ全体の責任です。
私は舞台の指導で
こういうところを一番大切にしてほしいと思っています。
そして、
時間内で収まりきらず
「居残り」となったメリーポピンズのグループ

前で踊っている人は
確かに振り返って後ろを見ながら踊ることはできません。
でも、感じることはできるはずです。
それに、スタジオでは鏡に囲まれてレッスンをしているのですから
自分以外の人がどんな振付で動いているか、
それはわかっているはずです。
全体を見渡す、ということ
自分だけで踊らない、ということ
ここがつながったら、すべてにつながっていくと思っています。

上手(かみて)だの

下手(しもて)だの

こっちも必死です(笑)



