私は、
人のカラダを「診る」ことはできませんが、
人のカラダを「見る」ことはいつもしています。
そして私が「見て」いるのは、
人のカラダの「動き(ムーブメント)」です。
動き、を分析していくとき
人のカラダを「触る」ことをお仕事とされている方たちとお話しすることが
とても、為になります。
中でも、部位的に特化している方たち。
股関節専門
膝専門
足首専門、など。
先日は、
「仙骨」を専門とする先生とお話しできる機会があり、
とても、勉強になりました。

私はバレエに付帯して、
ストレッチ指導もしていますが、
私が育った時代は、
ストレッチに対しての指導、っていうのは特になくて
目で見たことを真似すること、がすべてでした。
そして根性論がまかり通っていた時代でしたから
強い反動をつけたり、
上から人に乗られたり、
足甲のストレッチなんて、
ピアノのペダル下にあるあの狭い隙間につま先を突っ込んで
とか、
そんな無謀なやり方が、普通でした。
人の前に立ってバレエを伝えるようになったとき、
見て真似る、というやり方は
通用する場合と通用しない場合がある、ということを知りました。
目で見たことを情報として受け取ってくれる人も、確かにいます。
でも、全員が全員そうじゃない。
耳から聞いたことを情報として受け取ることの方が得意な人もいます。
視覚優位
聴覚優位
タイプとして優位となる感覚が違うっていうこと。
目で見たこと(視覚)を伝えるだけなら、技術メインでいいのかもしれない。
でも聴覚で伝えるとなったら、言葉が必要。
言葉が必要ってことは、知識が必要。
私も、まだ経験がなかった頃は
ストレッチって筋肉の問題だと思っていました。
でも今は、
筋肉、じゃなく
関節の問題だと思っています。
ストレッチとは
筋肉、じゃなくて
関節、です。
いわゆる、「カラダが柔らかい」と分類される人たちは、
筋肉が柔らかいのではなく、
動かせる(使える)関節が多いのです。
小さな関節も、動かせる。使える。
小さな関節から大きな関節まで自由に動くから、筋肉が大きく作動できるのです。
関節、が筋肉を誘導して
それが動き(ムーブメント)になります。
そしてその動き(ムーブメント)が音楽と融合すると、
踊りになる。
全部つながっていて、
関係ないことはひとつもありません。
今、本も売れて話題になっている180度開脚や前後開脚。
バレエのレッスンでも
やはりそこに目標を置く人も少なくありません。
今はね、きっともうモノとかじゃないのです。
欲しいのは、
大きい括りで言ったら「健康」
その健康の枝分かれした部分に、
しなやかなカラダ、とか
ブレない体幹、とか
そういうものがあるんだと思います。
そんな、
「前屈系統」 「前後系統」は、
仙骨がキーです。

ひと昔前まで、不動関節と言われていた仙骨ですが、
仙骨は、微動関節です。
仙腸関節も、可動は小さいけれど動きます。
この「微動」というところがキーなのです。
ごく小さな動きしかできないこの部分が使えるかどうかで、
動きの可能性がワーッと拡がります。
関節は、どこの関節もそうですが
使わないでいると
カラダが「使う必要ないんだ」と解釈して
その関節にロックをかけていきます。
このロックが、ブレーキとなって邪魔をするのです。
大きな動きはできないので、
とてもとても、それはそれは、地味な関節です。
でもこの仙骨。
カラダのど真ん中に位置しているだけあって、
ものすごいエネルギーを持っています。

自分のカラダですけど、
いたわる、とか
気にかける、とか
それだけでも、してみてください。
まずは、そこから。


